2012年12月13日木曜日

駆け込むように、1日が過ぎて行く


はい皆さん、お元気ですか?

さて今日は朝から大忙しです。何が?ってもうここまで来たら、色んなことが起こりすぎて分けわかめ、なんですが。今日はいきなり起こされて、ご飯を食べるか、食べないかって言われて、よく分からないまま、食べるって言ったら外に出て、なんか玄関の前のイスに食事が広がってて、何やねん!てことで聞いたら、通りがかりのデリバリー屋台の人に頼んで、作ってもらったとのこと。そんで眠気まなこでそれを腹にかき込みやした。




それでそのまま、Raden Salehっていう近代インドネシア絵画の巨匠のコレクションが見れるとのことで、KRATON Yogyakartaに。なんか王宮だったんですかね、入り口で帽子を取るように言われて、入りました。それでドイツの研究家の人が彼の絵画について説明しているのを聞いてました。照明がないせいか、なかなか絵が見えにくいんですけど、西洋絵画のテクニックでインドネシアのその当時の王宮の人が描かれている絵画は、そういうコンビネーションの意味でインドネシアの絵画史にとって重要なのは当然だし、どうやって絵画のテクニックが伝わっていったかという流れを見る上でもとても面白いなと思います。ってめちゃくちゃ普通のことしか言えない、ごめん。なんか明日のプレゼンのこと考えていて集中できていなかったかも。






それで大雨になりました。本当にいきなりすごい勢いで降ってくるんだよね、こっちの雨。気分屋すぎて呆れるくらい、それで放っておくともう洪水みたいになってる!みんな一カ所に集まって雨宿り。なんかこういう時間も面白かったな、ってあとで思い出すんだろうな。こっちは時間の流れがゆっくりだったなって、、ってもう懐かしみが始まってる!!





で結局、雨がやまないんで雨の中、移動です。裸足になる人や、もう関係ないやってずぶ濡れの人、どうしても濡れたくないって誰かの傘にすがりつく人。こういう色々な姿みるだけでも本当に面白いなって思う。


それでKUNCIに帰ってきて、Taring Padi のBudi(ブディ)さんの家に訪問する運びに、それでアチョンのバイクに乗って、いざ向かいます。彼の家は以前に紹介した、いま多くのアーティストが移り住み始めたというかなりリラックスなエリア。
それで彼の家のまわりにも、もうほとんどアーティスト村と言えるくらい、彼の友達や先輩が住んでいます。なんで彼の家に来たかというと、自分で家を作っているとのことで、デザインからいろいろなことをやってるとあって、気になって来ました。


着くとめちゃくちゃ、リラクシンなスペースが広がってました。川沿いでその川に沿ってウッドデッキがあって、そこにお手製のテーブルやイスが並びます。家の目の前の庭はいま作り途中だって言ってたけど、自作の彫刻が並ぶミニ彫刻の森があります。そしてスタジオ、それに今後ゲストハウスも作る予定だそうです。こういうの夢の1つなんだよね。自分のデザインで作ってく家。土地も彼のものなんで、なんでも出来ちゃう、そんなことをかなり心地のいいデッキで話してました。




それで近くにいけいけの画家が住んでいるとのことで彼の家に訪問、Imam(イマム)さんです。彼の絵画を彼はシュールレアリスムの思想のもとに描いていると説明してくれました。ダリがかなり好きなのか、ダリの絵画をかなり引用しています。そして最近の自信作である、Raden Salehを描いた作品。描く前の制作ノートも見せてくれて、Raden Salehのアイデア、歴史が詰め込まれて吐き出されている図になっているそうです。キャンバスの形も骸骨の形から引用されています。ちょっと辛辣な言い方になるかもしれないけど、個人的には、ダリがものすごく好きな人がインドネシアの絵画史を語る、っていう不可思議な関係が面白いなと思いました。





そして一緒に住んでいる、Rio(リオ)さんの作品も見せてもらうことに。
なんか薄暗い部屋なんですけど、彫刻やドローイングが並びます。暗い部屋に呼応するかのように、ドローイングがかなりイルです、って分かりにくいか、かなりいい感じに暗いです。諸星大二郎を感じさせるタッチもおそらく、自分で辿り着いた方法なんでしょう。話しをしても、ぼそぼそっとしか喋らないし、僕は個人的に好きなタイプのドローイングでした。彫刻もかなりいけてます。むかし台湾で見つけた、杜文喜って人の彫刻に似てるかって思いました。杜文喜は台湾原住民の流れを汲む作家で、作る作品もいわゆる原住民的な部分(なんか裸の原住民の木彫りとか)を踏襲してますが、そこに独特な感性と工夫が入ってたりして、面白いんですよ。彼の作品もそんな独自の精神構造から編み出されたものたちに見えて面白かったです。




そしてそのあと、Taring PadiのオリジナルメンバーであるDodi(ドディ)さんの自宅へも。
これから展覧会があるとのことで、忙しそうなところ、作品を少し見せてもらいました。
Taring Padiのオリジナルメンバーということもあって、労働者や職人たちをスクラッチ技法で描いています。スクラッチ技法ってのは、黒の絵の具で下地を作ってそれを削って形を掘り出して行く描き方です。削っていくからか、木版画に近い筆致が生まれています。
木版画もやっているとのことで、やはりそういった流れがあるのかもしれません。




さて大忙し、それでそこから、SangKring Art Spaceで行われているYoYok(ヨーヨ)ことSuryaWiryawanさん展示を見に来ました。ヨーヨさんもTring Padiのオリジナルメンバーとのことでした。ただ彼の作品は水彩画なんですが、とても優れたテクニックと独特な色使いで、そして内容は人聞きで分かったものですが、社会風刺や風俗画ということです。
でも僕はここにきて、率直にいい作品だなって思えるものに出会えた気分です。緻密なタッチで描かれたどこかコミックテイストの絵は、インドネシアの風俗と社会情勢を盛り込んで、サイズの小ささも手伝って、とても集中力があります。この風土で見るから尚更、とてもリアリティに富んでいるなと感じるし、そういう作品が僕は好きです。
詳しくはカタログをいただいたんで、帰った時に興味がある人は手をあげてください。




それで帰ってきました。
でもって、まだ寝れません。明日は僕の最後のプレゼンです。
これからことこと準備していきます。あー、どうにか面白いものになればいんだけど!
そんなわけで、今日はめっちゃ眠い、もう寝たい!正直。だけどこれからパソコンとやり合いますんで、静かにグッバイ!


ではでは地球の皆さん、おやすみなさい。


0 件のコメント:

コメントを投稿